工房・寂

ゼミソン・ダリル
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ゼミソン・ダリルはカナダの作曲家。ヨーク大学で博士号を得たのち、文部科学省の奨学金を得て来日。東京芸術大学で近藤譲氏に学ぶ。現在、昭和音楽大学非常勤講師。日本の伝統芸術や哲学に対する強い関心に裏打ちされた「ヴァニタス・シリーズ三部作」(本作で第3回一柳慧コンテンポラリー賞受賞)など音楽の可能性を探る挑戦を続けている。作曲に並行して研究活動も進めている(「Uncanny Movement through Virtual Spaces: Michael Pisaro’s fields have ears」(2018)など)。本演奏会のために書かれた「西芳寺」は、近年取り組んでいる「歌枕シリーズ」の第3作。フィールド・レコーディング、和歌そして自然物を用いたパーカッションを通して、人の営みと環境について、また常なるものと常ならざるものについて語った作品である。